日语童话故事:茶壶
时间:2016-01-13 来源:日语学校 作者:华兴日本语
こんにちは。
私はお茶のポットです。
私は陶器で出来ていますのよ。
注ぎ口は、細くて長くてすてきでしょう。
いつでしたか、どなたかがバレリーナの腕のようと、ほめてくださいましたわ。
とっての幅の広さは、どう思いまして?
何と申しましても、陶器は私のように上品で、しかもおしゃれでなくては。
何しろ私は、一流の職人さんが、それはそれは丁寧に作ってくださいましたのよ。」
お屋敷の台所で、お茶のポットはいつも自慢していました。
でも聞かされるクリーム入れや砂糖入れは、ほめるよりも、もっと別の事をよく言いました。
「ところで、ポットさんの蓋はどうされました?」
その事を言われると、ポットは黙ってしまいます。
蓋は前に一度壊されてつぎはぎにされ、つぎ目があるのです。
「そうね。
誰でも悪いところに、目が行くものよね。
でも何と言われても、私はテーブルの上の女王よ。
だって、喉が渇いている人間を、助けてあげることが出来るんですもの。
この注ぎ口が、女王の証拠よ。
クリーム入れも砂糖入れも、言ってみれば家来じゃないの」
そんな、ある日の事。
食事の時に誰かがポットを持ちあげた拍子に、床に落としてしまったのです。
ポットは床で音を立てて、コナゴナになってしまいました。
「それから私は、貧しい家の人にもらわれて行きましたの。
そこで土を入れられ、球根を埋められましたわ。
私は、嬉しく思いました。
なぜって、球根は私の体の中でグングンと元気に育ち、芽を出したのです。
そして朝を迎えるたびに大きくなり、ある朝、見事な花が咲きましたの。
花は、娘のようなもの。
まあ、お礼はもうしてくれませんでしたが、私は幸福でしたわ。
家の人たちは花を見て、その美しさをほめてくれました。
誰かを生かすために自分の命を使うって、嬉しいことです。
そのとき初めて、そう思いました。
でも、家の人たちは『こんなきれいな花は、もっとすてきな植木鉢に植えたほうがいいね』と、花を連れて行き、私を庭の隅に放り投げましたの。
でも、私をかわいそうなどと思わないでくださいね。
ええ、私は思い出がたくさんあるのですから。
これだけは誰にも壊したり、放り投げたり出来ませんのよ」
文章来源:华兴日本语(www.yalianedu.com)