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縄文文化

縄文文化〈じょうもんぶんか〉(約一万年前~B.C300)

気候が温暖化して海面が上昇し、アジア大陸から離れて日本列島ができた。定住生活と土器の使用が始まる。この土器は縄でつけられた文様〈もんよう〉があるので、縄文土器と呼ばれ、これが使われていた時代を縄文時代、その時代の文化を縄文文化と呼んでいる。

①石斧〈せきふ〉・石鏃〈せきぞく〉・石皿〈いしざら〉・石匙〈せきひ〉などの磨製〈ませい〉石器を使用しているので、新石器時代の特色を持つ。しかし、急激な人口増加や生活変化が認められないので狩猟・採集中心の経済が続いていたと考えられる。(晩期から稲作が始まる)

②気候の温暖化によって、植物質食料の利用が増加したので、煮沸〈しゃふつ〉調理のため土器の使用が始まる。縄文(縄目〈なわめ〉の文様)をつけた土器(縄文土器)を使用する。

草創期〈そうそうき〉・早期・前期・中期・後期・晩期の六段階の時代に分かれる。

貯蔵・煮炊〈にた〉きに使用。工芸的技能の熟達を示す。

③社会

食物が豊富になり、漁業も発達したので、定住生活が始まる。竪穴住居〈たてあなじゅうきょ・地面に広く穴を掘り、その底面を床として上部に屋根をかけたもの〉で生活する。

弓矢で狩猟、骨角器〈こっかくき〉や丸木舟〈まるきぶね〉で漁労を行う。

海岸地域に貝塚〈かいづか・食料となった動物の骨や貝がらを集積した場所〉が残される。

共同墓地に埋葬されている。→身分・階級・貧富の差はなく、男女も平等だったと考えられる。

④アニミズム(animism):自然界のあらゆる事物に、霊魂があると信ずる思考態度のこと。これによって呪術〈じゅじゅつ〉が発生して生活を支配する。

呪術のための器具:石棒(男性生殖器を表す)、土偶(女性を表す)

→生殖力崇拝を示す。

呪術的な肉体加工:叉状研歯〈さじょうけんし〉(頭蓋骨の歯にノコギリ状の加工を施す)・抜歯〈ばっし〉

屈葬〈くっそう・死体を折り曲げて葬る〉・抱石葬〈ほうせきそう・石を抱かせて葬る〉

→死者の霊魂への恐れを示す。

文章来源:华兴日本语(www.yalianedu.com)

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